パーツフィーダー業界

Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2019年5月


株式会社BFC

診断URL:http://www.bfc-co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
サイトタイトルが ”パーツフィーダーの総合メーカー” で ”あらゆる産業において部品の整列供給を可能にします” とアピールされていますが、抽象的で良さが伝わりにくいと感じました。総合メーカーをアピールポイントにするならば、対応業種やアプリケーションの広さ、実績の多さ、そして、製品ラインナップの多さをなるべく具体的に示す必要があります。そして、それらが他社を圧倒していること、業界内で充分な知名度があることが前提となります。ユーザーは自分に合ったパーツフィーダーを探しているのです。「総合メーカーならあるだろう」と思うかもしれませんが、アピールポイントとしてはインパクトに欠けていると感じました。部品供給の自動化で悩みを持つユーザーに「選ぶ理由」を提供するための工夫が必要です。【製品情報】の分類も「圧電フィーダー」「電磁フィーダー」と分けるよりも用途別にした方がユーザーは選びやすいかもしれません。メーカー視点でのアピールではなくユーザー視点の情報提供をすることがこのサイトの課題だと思います。


大明精機株式会社

診断URL:http://www.taimeiseiki.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
「新着情報」が2012年12月のリニューアルのお知らせで終わっているのがとても残念です。そして、「新着情報」内の他2つもこのサイトで紹介している「パーツフィーダー部門」「装置開発部門」「塗装・コーティング部門」についてではなく、特設サイトで紹介している農業部門のものです。6年以上もの間取引先や新規ユーザー、協力会社にお知らせすることが全くなかったとは思えません。この時点でサイトに載っている情報大丈夫?と不安に思いました。サイトのつくり自体は悪くありませんが、情報鮮度に対する信頼性が低く説得力がありません。
そして、3部門のビジネスと性格の異なる農業部門のバナーが説明なしに掲載されていることも不親切だなと思いました。
よく読めばしっかり良いことも書いてあるのだと思いますが、ユーザーは一瞬でこのサイトを見るかどうか判断します。最低限の更新は行なうことを強くお勧めします。


株式会社産機

診断URL:http://www.sanki-web.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
3つの製品カテゴリーを上手く生かすことができています。既存ユーザーの利便性を追及しており、使い勝手の良いハイレベルなサイトです。その反面、新規ユーザーにとってはわかりにくいところがあります。典型的なのが製品一覧。型番を知っている人でなければ製品が選べません。また他社に比べどこが良いのか?選ばれる理由も用意する必要があります。
そして、一番気になったのがサイト運営できていないこと。リニューアルして3年経つのに【その他の製品】【FAQ】【P/F お見積もりフォーム】がいまだに工事中。【お知らせ】も1年に1回程度と少なすぎます。サイトの作りが良くても、運営方針と体制がなければ良いサイトとは言えません。それでなくとも公開直後からサイトは鮮度を失っていきます。
最後に、アクセス解析を導入されていないようです。まずはアクセス解析の導入を強くお勧めします。


株式会社前畑精機

診断URL:http://www.parts-feeder.com/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
自社の良さをユーザー視点で説明できています。典型的なのが【前畑精機の特徴(http://www.parts-feeder.com/tuyomi/)】。ページの名前は【選ばれる理由】もしくは【他社との違い】の方が良いですが、内容が素晴らしいです。多くの場合「高品質・短納期・低価格」で終わってしまいがちですが、低価格ひとつとっても “使用していないパーツフィーダーの再利用で低コスト化を実現” と具体的で説得力が違います。このページを同業者が見ても簡単には真似できないでしょう。パーツフィーダーの製造だけでなく、修理にも光が当たっていることが一番好きな点です。普段提供しているサービスをきちんと表現できている。簡単に見えてなかなかできないことの1つです。お問い合わせフォームへのバナーも親近感の持てる良いデザインです。ブログの記事が2014年7月更新の1本しかありませんが、そんなことが気にならないくらい良いコンテンツが多いサイトです。


ヤマト株式会社

診断URL:http://www.yamatoceo.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“パーツフィーダーとあらゆる自動機の融合” どんな会社かわかるキャッチコピーです(「あらゆる」の部分は不要だと思いますが・・・)。パーツフィーダーのページも、完全オーダーメイドをウリに ”エンジン気筒から極小マイクロチップまで、生産の効率化、省力化に最高の技術力で貢献。” と説明が続きます。シンプルでわかりやすいサイトコンセプトだと思います。しかし、期待が高まり【納入事例】をチェックすると内容が薄く少しがっかりしました。【納入事例】はこのサイトのキラーコンテンツになる部分。守秘義務の問題などもあるでしょうが、工夫して掘り下げた情報を発信することをお勧めします。
それと、【販売実績】のモノタロウとオレンジブックに違和感を感じました。パーツフィーダーも自動機も完全オーダーメイドと言っているのになぜ?という疑問です。この2社のみロゴマークで優遇されているようにも感じました。「そうか!標準品をOEMで提供しているのか」とも思いましたが、説明がないのでよくわかりません。細かなことですが、デザイン・レイアウトには意図があるべき。なぜ他の販売実績のある会社よりも強調しているのか?わかりやすく伝えるべきですし、理由がないならほかの会社と同じ扱いにすべきです。もっとコンセプトを研ぎ澄ませ、細部を調整すると良いサイトになると思います。


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Webサイト診断

※本資料では、執筆者宮本が特に気になった5社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/