ピンホール検査機業界 Webサイト診断

 

Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2021年5月


目次

ジョーベン電機株式会社

診断URL:http://www.joven.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
コンテンツが少なく、貴社の強みが見えてきませんでした。TOP の “ピンホール検査機の専門メーカーとして安全・安心に貢献します。” というコピーも独自性が弱く競合他社でも使えてしまいそうですし、製品情報も一覧ページにごく簡単なスペック情報しかなく、カタログを焼き直しただけのサイトという印象になってしまっています。画像をクリックすれば更に情報が表示される製品もあるのですが「右画像をクリック!」という記述が Torerude にしかないので 今のままでは見落とされている可能性が高いでしょう。また、 Torerude に関しては特徴などせっかく詳細に書いてあるのに画像を貼り付けただけになっている点も望ましくありません。「弊社検査機の特徴」や製品紹介動画など、魅力的な情報もあるだけにもったいないです。 2017年にリニューアルされたようですが、作りも古くなってきているのでそろそろ再リニューアルの時期かもしれません。その際は自社の魅力や独自性を見つめ直し、しっかりと良さが伝わるWeb サイトにされることを強くお勧めします。



マイクロエンジニアリング株式会社

診断URL:https://www.mek1.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
製造業らしいシンプルな Web サイトです。コロナ禍の状況に対応し、“ Web ミーティングでのご相談も受け付けております” という記載がトップページにあるのは大変すばらしいと思います。しかし、現状のままですと新規のユーザーに貴社の良さや強みが伝わりにくいのが残念です。 まずトップの “わずかな欠点も見逃さない というキャッチコピーですが、漠然としていて貴社のウリが伝わってきません。また、せっかくのトップバナーからどこにもリンクが貼られていないのももったいないです。製品紹介のバナーであれば、該当する製品ページに飛ばすなど ユーザーの目線に立って動線を考えましょう。 【 導入事例 】 も残念ながら 2014 年で更新がストップしてしまっています。他社と差別化を図るコンテンツになりますので、しっかり更新を続けて行きましょう。欲を言えば、「導入背景」や「実際に導入してどうだったのか」なども う少し詳しい説明を加えるとさらに良くなるでしょう。



株式会社朝日測器

診断URL:https://www.asahi-atc.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
競合サイトと比較すると圧倒的に情報量が少ない点が気になりました。残念ながら今のままでは比較検討ユーザーに「貴社の強み」は伝わっていないかもしれません。 Web サイトの目的が会社案内レベルであれば良いと思いますが、コロナ禍においてサイトの重要性は大きくなっています。今後新規開拓を目的とされるのであれば改善が必要です。例えば “世界レベルの技術を駆使し、欠点検査における、あらゆるニーズにお応えします“ というメインのキャッチですが、裏付けとなる特長がサイト上に紹介されていません。まずは貴社ならではの強みや特長を紹介するところから始めてみると良いのではないでしょうか。製品を真剣に検討されているユーザー向けに、「よくある質問」や「メンテナンス」といったコンテンツを紹介するのもおすすめです。最後にサイトの作りが古いのも気になりました。現状ではサイト幅が狭く紹介できる情報量に限界があります。そろそろサイトリニューアルの時期かもしれません。



株式会社松本電子工業

診断URL:http://www.matsumotoelec.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
やる気がみなぎる好感の持てるサイトです。「検査工程でお悩みありませんか?」や「OEM 生産のご提案」ではお客様の悩みを解決しようとする姿勢が伝わってきました。その反面、わかりにくい言い回しが多くストレスを感じる部分も多かったです。例えばグローバルメニューは【 開発製品のご案内 】 と 【 検出・測定装置開発のご案内 】 の違いがわかりにくかったです。サイドメニューを例にすると「松本電子工業のピンホール検出器」と「ピンホール検出器の製品 案内」が紛らわしいです。それからとてももったいないのが TOP のキャッチコピーです。““日本のものづくり”を支える確かな技術” というコピーは心意気としては良いのですが、あまりにも抽象的です。ピンホール検出が得意な会社だということがはっきりわかるような、自社の強 みを簡潔に表現したキャッチコピーにすることをお勧めします。 Web サイトをリニューアルされたのが 2015 年 7 月、お知らせが最後に更新されたのが 2018 年 11 月と、時が止まったようになっていることもサイトの印象を悪くしています。わかりやすい言い回しを意識してしっかり 情報の整理整頓をすることを強くお勧めします。


※本資料では、執筆者宮本が特に気になった4社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/

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