鳥害対策業界 Webサイト診断

Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2018年12月


目次

株式会社エドバンコーポレーション

診断URL:http://www.advan-group.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
豊富な情報を上手くまとめたホームページですが、やや作りが古いことが気になりました。また、ターゲットはプロユーザーなのだと思いますが、ユーザーの困りごとをどう解決するのか?何で解決するのか?ということがわかりにくかったです。”総合鳥害対策のパイオニア” という特徴を最大限に活かすには誰をメインターゲットにすべきか?その人は何に困っているのか?という視点が必要です。「鳥害対策商品の販売」と「鳥害対策工事」の2つの部門を持つことでもっともメリットを感じるのは誰か?その価値は何か?わかりやすく伝えてもらいたいです。またせっかくの【実績】も、数が多いというメリットを活かしきれていません。施工場所や鳥の種類、商品名などで絞り込みできるようにすれば総合力の強みがより生きるのではないでしょうか。


株式会社サンニック

診断URL:http://www.wakwaksunnick.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
ユーザーの困りごとに寄り添ったわかりやすいホームページで共感が持てます。期待して真っ先に【お悩み事例】をチェックしました。でも、ユーザーが求めるのは「お悩み事例」ではなく「解決策」なんです。被害にあって困っている人が求めている情報は、解決できるかどうか?を判断する材料とその費用です。ユーザーの悩みから入るのは良かったのですが、それをどのように解決したのか?工事はどのくらいの時間で済んだのか?費用はいくらだったのか?その後再発していないか?などユーザーが知りたいことが書かれていません。【お悩み事例】⇒【解決事例】と名称変更しユーザーが知りたいことに応えることをお勧めします。また、【お悩み事例】は「ハトによる被害」「カラスによる被害」「その他の鳥による被害」と分かれていますが、フッターでは「製品被害」「 人への被害」「 設備被害」と間違っています。小さなことですが修正することをお勧めします。このホームページの問題は費用感がつかめないこと。鳥の被害に困った人が安心して相談できるよう、費用面についても親切にWebサイトで説明することを強くお勧めします。また対応エリアについてはもっと大きくページ上部でお知らせしましょう。「問い合わせしようと思ったら・・・エリア対象外だった」ということがないようにしなければなりません。


株式会社プロテクト

診断URL:http://www.hato-pro.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“鳩対策プロ.jp” いいネーミングで期待が膨らみます。さっそく製品カテゴリをチェックしたら・・・商品のないカテゴリーが多いのです。これでは説得力がありません。”プロ仕様の鳥害対策アイテム販売” というからにはさぞかし魅力的な商品がそろっているのだろう!と期待したのです。ですが「防鳥剣山」の副資材、「防鳥柵」、「防鳥鋼棒」、「防鳥ワイヤー」、「忌避剤」、「その他」と8カテゴリー中6つのカテゴリーに商品がないところがありました。まずは商品アイテムをそろえることが課題です。ホームページというよりは商品戦略や仕入れの課題。しかし、Webサイトは実際のビジネスが色濃く反映されるものです。だから、商品ラインナップの充実が先決です。ホームページの出来不出来ではありませんが、このままでは看板倒れでうまくいきません。ホームページ更新より先に商品ラインナップの拡充から取り組むことを強くお勧めします。


株式会社ビーエスティー

診断URL:https://www.anjin-group.com/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“鳥よけジェルでバードストップ” とても分かりやすい。”全国対応” “相談無料” “効果保証” と魅力的な言葉がそれに続きます。でも・・・そこから言いたいことが多すぎて、がちゃがちゃうるさく感じてしまいました。すべての要素が主張しすぎて打ち消しあっているのです。ホームページ全体のメニュー構成を整理整頓し優先順位をつけてからデザインすることをお勧めします。迷路のようなホームページになってしまっており、せっかくの良い情報が埋もれてしまっています。迷ったのでホームページマップで確認したら・・・ホームページマップにないページも散見されて非常に不便でした。少しでも分かりにくいとユーザーはホームページを去っていきます。本当にもったいないことをしているので早急に修正することをお勧めします。


プロテクト株式会社

診断URL:http://protect-japan.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“ハト対策成功率100%” なんと強いメッセージでしょう。証拠や根拠を見たくなり、【私たちの強み】で確認すると動画も分かりやすくある程度は納得しました。でも、100%といわれると・・・少し言い方が強すぎるかもしれません。本当のことでも私のように感じる人もいるのではないでしょうか。「それでも3年保証があるのでいいか。」と思うユーザーが多いと計算ずくなのかもしれませんね。いきなり否定的なことを言いましたが、このほかの部分はわかりやすく説得力のあるホームページです。実際、私も成功率100%には強い魅力を感じました。だからこそ、本当!?と思ったのです。信じてもらうにはもっと多くの証拠を実際の映像で見せると良いのかもしれません。科学的な根拠やデータを用意する必要もあるかもしれません。権威のある人が証言するのも良いかもしれません。そうした努力が足りないとうさん臭さにつながるかもしれません。圧倒的な効果の証明に注力することがこのホームページの課題だと思います。


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Webサイト診断

※本資料では、執筆者宮本が特に気になった5社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるホームページ、失敗するホームページには共通点があるものです。
対象企業すべてのホームページを比較したうえで、各ホームページ問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/

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