ヒートシンク業界 Webサイト診断

Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2019年11月


LSIクーラー株式会社

診断URL:http://www.lsi-cooler.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“熱を考える。” 素晴らしいキャッチコピーをもっと生かすWebサイトになれば良いと感じました。今のままではキャッチコピーに中身が負けています。改善には、【設計サポート】の情報が良いコンテンツなのでもう少し深堀りする必要があります。せっかくの図と写真が小さすぎてわかりにくく、もったいないです。
そして、設計サポートの充実に加え技術情報を増やしていくことをお勧めします。例えば、初心者向けのヒートシンク選定方法解説や、熱解析についての事例・データなどを公開するのも良いかもしれません。あとは納期と価格がイメージできるような工夫も必要だと思います。
また【製品案内】は型番を知らなければ自分に合ったヒートシンクを探すのが難しいかもしれません。用途や種類は当然のこと、同じジャンルのヒートシンクの違いを簡潔に表現する必要がありそうです。
それから製品情報がPDFになっていることが気になります。PDFだと他のページに移動するのが面倒です。たしかにPDFは手間もかからずコストも気にせずアップできますが、ユーザーにとってはやや不便な面もあります。ユーザーの利便性を第一に考えることをお勧めします。


株式会社ザワード

診断URL:http://www.zaward.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
レベルの高いサイトです。よく練られた企画から作られたことが推測できます。しかし、企画にコンテンツが追い付いていません。その典型は【製品情報】。すごく良い点でもあり、もったいない点でもあります。ユーザーが製品を探しやすいように「カテゴリから探す」「業種別から探す」「メーカーから探す」「目的から探す」と様々な切り口が用意できているのですが、興味を持って先に進むと期待よりも情報が薄いのです。例えば「目的から探す」はユーザーニーズに寄り添った素晴らしいアイデアです。「高性能」「セカンドベンダーがほしい」「仕様変更」「少量で新規開発」「コストカット」「試作・短納期」と並んでおり、すごく興味を持ってどんな提案をしてくれるのだろうと期待が膨らみます。にも関わらず、クリックしたら数行の説明しかなく、どのニーズに対してもヒートシンクかファンモーターの一覧ページへ誘導していました。ユーザーが求めるものは個別のニーズにどのように応えるのかという詳しい情報です。同様に【事例紹介】も情報が少なく、もっと詳しい説明を読みたい人が多いように思います。
よくできたサイトなだけにもったいないと感じました。


三協サーモテック株式会社

診断URL:http://www.sankyo-thermotech.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
よくできたWebサイトです。ほとんどストレスなく閲覧することができました。特に良かったのは【技術紹介】のページです。簡潔な文章でわかりやすく説明ができています。自社の技術力によってユーザーがどのようなメリットを得られるか?という視点で説明がされている点が一番良い点です。また、ユーザーが安心して検討できるよう車載向け製品での実績累計1億個と数値で表現している点も説得力を増しています。
【製品紹介】内にある「ヒートシンクの選定方法」もユーザーのニーズに寄り添った良いコンテンツです。気になったことを挙げるなら製品紹介のページが型番しかなく、ユーザーが自分にあった製品を選ぶことができない点です。それぞれの型番ごとの特長をわかるようにしないと新規ユーザーには使い勝手が悪いでしょう。
最後に、更新はされているようですが、頻度が非常に少ないことが気になります。実際のビジネス活動と連動し定期的に更新していくことを強くお勧めします。


株式会社放熱器のオーエス

診断URL:http://www.h-os.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
ヒートシンクの先駆者としての強みをもっと突き詰めてアピールすることをお勧めします。自社の特徴を【技術情報】のページにまとめられていますが、少し淡泊な印象を受けました。「摩擦攪拌接合」はほかの接合方法に比べ何が違いどのようなメリットをユーザーに提供できるのか?そこまで踏み込んで紹介してほしいと感じました。同様のことが「独自スリット加工による水冷フィン」にも言えます。シミュレーションによる開発支援もほかのメーカーでもアピールされているので、自社独自の取り組みなどがあれば紹介すべきです。
また【製品紹介】のカタログ品のページも少し使い勝手の悪いところがあります。サイドメニューで型番や用途・種類の切り口から製品が簡単に探せるようにすると良いと思います。それから、問い合わせについては電話とFAXのみの案内になっているので機会ロスが出ているかもしれません。電話が苦手なユーザーのため、また問い合わせの管理体制を強化するために、問い合わせフォームを用意することをお勧めします。


株式会社ホクサ

診断URL:http://www.hokusa.co.jp

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“歩み始めて60年以上 安心・信頼の国内製造ヒートシンクをオーダーメイドで作成いたします。” わかりやすいキャッチコピーで好感が持てます。せっかくの良いキャッチコピーなのでそこを膨らませたコンテンツを用意されることをお勧めします。例えば、品質管理、ご依頼から納品までの流れ、設計サポート、納入実績、事例など、具体的に国内製造ヒートシンクの良さを実感できるような内容を紹介するともっと良いサイトになります。
そして【取扱製品】についてももう少し工夫があっても良いと思います。リピーターには使い勝手が良さそうですが、新規ユーザーが検討するには少し情報が足りません。典型的な例は「新製品情報」のページです。ヒートシンクを選ぶのに「幅」と「高」だけではせっかくの新製品の良さが伝わらないのではないでしょうか。
更新はできているようなので、製品情報のブラッシュアップと技術サポート情報の公開が次の課題だと思います。


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Webサイト診断

※本資料では、執筆者宮本が特に気になった5社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/