生産管理表示装置業界 Webサイト診断

 

ホームページの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にホームページを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のホームページを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、ホームページの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2021年8月


目次

ヘルツ電子株式会社

診断URL:https://www.herutu.co.jp/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
生産財らしいシンプルな構成のサイトです。TOPの製品一覧は見やすかったのですが、リンク先の【製品情報】は1ページ内に異なるジャンルの製品が羅列され見づらさを感じました。ジャンル別のページがある場合はそちらに飛ばし、無い場合は新たに作成されることをおすすめします。【製品情報】については、製品の選定部分も気になりました。生産管理表示装置には「選定ポイント」というページが用意されていますが、これだけでは製品を選ぶのに時間がかかったり、選びきれないユーザーもいると思います。新規ユーザーでも簡単に選定できるようフィルタ機能を付けるといった改善策がおすすめです。【サポート情報】は、購入検討中/購入後のユーザー向けにそれぞれ情報発信ができており好印象です。ただPDFをダウンロードするコンテンツが多いのが気になりました。取扱説明書やカタログは良いとしても価格表はHTMLページも用意されると良いでしょう。最後にPDFの表示についてですが、別ウィンドウで開かずそのまま表示される仕様のため、PDFを閉じる際サイトから離脱してしまっている可能性があります。この機会にユーザーの立場になってサイトを見直しされてみてはいかがでしょうか。



ハービー電子株式会社

診断URL:http://www.herbie.co.jp/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
トップページの各製品画像をクリックすると製品シリーズのプルダウンが出てきて、そこから各製品ページにリンクするという発想は斬新だなと思いました。しかし、型番を知らないユーザーにとっては製品を探しづらいかもしれません。実際にクリックしてみると製品のデジタルカタログにリンクされているだけで残念な印象を受けました。せっかくホームページで情報を公開しているのですからカタログの焼き直しではなく、Webならではの情報をHTMLページで作成するようにしましょう。
また、デジタルカタログの下に「PDFダウンロード」があり一見便利です。しかし、ユーザーはPDFをダウンロードするとホームページを離脱してしまう可能性が高いです。ユーザーがもっとサイト内を回遊できるような動線や仕組みを考えたほうが良いでしょう。さらに、トップページで表示ユニットのメーカーということはわかるのですが、貴社ならではの強みがイマイチ伝わってきませんでした。トップにキャッチコピーを掲げたり、事例やサポート情報など貴社の強みが分かるコンテンツを用意するとさらによくなるでしょう。最後に、お問い合わせフォームを含め常時SSL化未対応です。早急に対応されることをオススメします。



日本セック株式会社

診断URL:https://www.npsec.com/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
必要な情報がわかりやすくまとまっており、競合他社と比較してもレベルの高いサイトです。“世界初を生み出すノウハウ” “40年以上続く高い技術力” “1台からでもお応えするオーダーメイド” とコピーも具体的ですし、それぞれの内容を【強み】で掘り下げて紹介しているので説得力があります。
欲を言えば、製品ラインナップが豊富なのでもう少し直観的に選べると良いかもしれません。例えば「自動時刻修正システム」は4種類ありますが、それぞれの説明をしっかり読まないと違いがわかりにくいです。推奨環境や強みをアイコンなどで示してあげると良いでしょう。また、【導入事例】も悪くはないのですが、クライアントの課題が起点になっているとより響くものになると思います。現状は導入後の説明がメインなので「以前はどんな状況で、導入したことによりどう改善したのか?」という構造を意識しましょう。事例説明ページの有無がまちまちで「詳細はこちら」「製品情報はこちら」というリンクテキストだけで区別されている点もやや不便です。両者の違いをもっと明確にすることをお勧めします。とはいえ、更新もまめに行えていて良くできたサイトであることに違いはありません。


※本資料では、執筆者宮本が特に気になった3社のホームページを対象に診断を行っています。
※ホームページ調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からホームページを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/

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