破砕機業界 Webサイト診断

Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2020年10月


目次

ウエノテックス株式会社

診断URL:https://www.uenotex.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
ファーストビューの動画はテンポが良くインパクトもあり引きつけられました。期待感をもってページを読み進めると「環境機械の選び方」というコンテンツがあったのですが、思っていた内容と異なり残念な印象です。選び方というならば、目的や処理物によってどの製品が適しているのか判別できる内容を期待していたのですが、実際は製品の特長が紹介されているページでした。競合サイトでは目的や処理物ごとに製品が選択できる企業もあったので、見直しをおすすめいたします。また「お客様の声」も1行ずつしかなく少し期待はずれでした。もっと詳しく掘り下げた内容が紹介できれば、競合と差別化できる優良コンテンツになると思います。
最後に、現状では個人情報を入力しないとカタログダウンロードができなかったり、サポート体制やメンテナンスについての情報ありませんでした。ユーザーにとって見たいと思う情報がサイトに掲載されていない可能性があります。この機会にユーザー視点でサイトを一度見直されてみてはいかがでしょうか。



商研株式会社

診断URL:http://www.hasaifunsai.com/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
トップのキャッチコピー “あらゆるニーズにお応えする商研の破砕機” から、破砕機の専業メーカーということは一目でわかるのですが、全体的に文字が多くごちゃごちゃした印象を受けます。まずはしっかり情報を整理し、このWebサイトでユーザーに何を伝えたいのかをもう一度見直しましょう。ユーザーの利便性を考えると製品の選定方式だけに限らず、「製品紹介」や「サポート情報」「お問い合わせ」「会社概要」など全ページに共通の主要な案内リンク(グローバルメニュー)を上部に設置したほうがより親切だと思います。サイドメニューの「破砕テスト情報」のバナーですが、良いコンテンツだなと思ってクリックしたところ期待とは違う中古破砕機や在庫破砕機、デモ機の紹介ページでした。実機での破砕テスト結果を記載するなど、バナータイトルに合ったコンテンツを準備しましょう。お問い合わせフォームを含め、常時SSL化未対応となっています。2012年8月にリニューアルされてから8年が経ちます。そろそろサイトの見直しが必要かもしれません。



近畿工業株式会社

診断URL:http://www.kinkikogyo.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
シンプルで無駄がなく、とても好感の持てるサイトでした。特に【サポート】が充実している点と、「全天候型テスト場」で30機種以上を全行程確認できるというのは大きな強みだと思います。【採用情報】もしっかりと作りこまれており、人材獲得に力を入れていることが伝わりました。それから【製品情報】も「処理物から探す」「目的から探す」という2通りの探し方ができ、各製品の紹介ページもわかりやすくまとまっています。製品ページから関連サポートページへの導線がある点も安心感がありました。ただ欲を言えば、処理物や目的ごとの一覧で各製品にどんな特長があるのか一言付記されていると目当ての品を見つけやすいと思います。また、細かいことですがGoogleカスタム検索を導入されていることで、検索キーワードによっては他社の広告が表示されてしまっておりもったいないです。最後に、せっかくサポート情報に安心感があるので、常時SSLに対応しセキュリティー面にも気を遣ってあげると良いでしょう。ハイレベルなサイトだからこそ、隅々まで一層気を配ることでより魅力的なサイトになると思います。



株式会社ホーライ

診断URL:https://horai-web.com/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
破砕機のリーディングカンパニーに相応しいサイトだと思います。「しっかりした会社なんだろうな」そう感じさせるコーポレートサイトです。トップグループを走る企業のサイトの定石ではありますが、個人的にはあまり好きでありません。採用希望者、取引先、既存顧客、新規顧客など全方位の人に向けたコンテンツを用意しているために、どのユーザーから見ても印象に残りにくいからです。確かにどこに出しても恥ずかしくない良いサイトではありますが、できたらターゲットユーザーに優先順位をつけ、そのユーザーのための尖がったコンテンツを用意してメリハリをつけるとさらにレベルの高いサイトになると思います。特筆して悪いところがないのが弱点のサイトです。


※本資料では、執筆者宮本が特に気になった4社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/

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