木製ガレージドア業界 Webサイト診断

 

ホームページの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にホームページを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のホームページを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、ホームページの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2021年10月


目次

株式会社レムコ

診断URL:https://remcodoor.com/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
きれいな写真と “建築デザインにマッチする6種類のガレージドア” “安全性・操作性・気密性・静音性を極めた次世代ガレージドア” など期待感の高まるキャッチコピーが印象的です。情報も充実しているのですが、一方でその見せ方が平坦なことが気になりました。例えば【オーナー様の声】や【実例紹介】で製品の魅力を伝えることを最優先するようにデザインを再考することをオススメします。製品の魅力に引き込まれた人が【製品案内】を確認するような導線にしたほうが本来の良さがよく伝わると思います。また、グローバルメニューの多さも気になります。【HOME】や【お知らせ/キャンペーン】はグローバルメニューには不要ですし、【図面ダウンロード】と【資料請求/お問合せ】も一つにまとめてしまって問題ないでしょう。全体を通して情報の重みづけを意識すると良いと思います。加えて、長く使う製品なのでサポート情報を掲載できるとユーザーに安心感を与えられるでしょう。最後にお知らせの更新が2018年でストップしていることがこのサイト最大の問題です。ホームページは公開してからがスタート。ベースはよく出来ているのでしっかり運用すれば成果に繋がるホームページにできると思います。



株式会社ワールドガレージドア

診断URL:http://www.wgd.co.jp/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
木製ガレージドアの専門メーカーであることがメインビジュアルから伝わってこないのが大変もったいないです。メインビジュアルはサイト内で一番目立つ場所なので、キャッチコピーと画像を活用して貴社の特長が伝わるよう改善されると良いでしょう。お客様となる方はライフスタイルにこだわられている方が多いと思うので、貴社の強みや考え方についてサイトでしっかり紹介された方がより共感を得られるのではないでしょうか。
次に【製品情報】ですが、左メニューが目立たず「よくある質問」等のコンテンツを見落としてしまいました。ページ下部に導線をつけるなど工夫されることをオススメいたします。
最後にサイトがモバイル未対応な点も気になりました。スマートフォンで見やすいよう作られたサイト(https://wgd-doors.com/)が別に用意されていますが・・・製品情報には画像しか載っていなかったり中途半端な印象です。SSLやモバイル対応を含め、そろそろ本サイトのリニューアルを検討されてみてはいかがでしょうか。



金剛産業株式会社

診断URL:https://www.kongo-garagestory.com/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
「産業用製品」と「住宅用製品」2つの分野を手掛けられていて、住宅用製品の特設サイトという位置づけです。Webに力を入れていることが伺えるレベルの高いサイトでした。【製品ラインナップ】の製品情報はもちろんのこと【メンテナンス・サポート】情報も充実していて、お問い合わせフォームも「資料請求」「見積り」「総合お問い合わせ」で分けられていたりとユーザー目線でよく考えられています。3Dカタログサイトではガレージドアを3Dシュミレーションで見られるようになっており、他社にはないコンテンツで面白いと思います。しかし気になった点もあります。【デザインギャラリー】で下部の写真をクリックした時、拡大写真を見るには上までスクロールしなければいけないのが少し不便だと思いました。拡大写真だけで次の写真に遷移できるようにしたり、「シチュエーション」や「製品ラインナップ」のような分類から選べるようにするのも手かもしれません。【ガレージ事例紹介】も2020年12月で止まってしまっています。とても良いコンテンツなのでぜひ更新を続けて行ってほしいなと思います。



株式会社イープラン

診断URL:https://www.eeplan.jp/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
綺麗な写真とレイアウトで良いとは思ったのですが、「ガレージ建築」を中心にコンテンツを再構成するともっと良くなると思います。TOPページのメインビジュアルにある ”大人のためのゲーム部屋” や ”URBAN CITY BASE × COUNTRY GARDEN” は少し唐突で戸惑いました。【作品集・読み物】内のサブメニュー「作品集」「読み物」「お客様の声」などの魅力的なコンテンツをもっと前面に出したほうが魅力が伝わります。そして、「10年保証」もユーザーの検討を後押しする良い情報です。こうした情報が埋もれないようにグローバルメニューを整理するとストレスなく閲覧できると思います。特にスマホで見るとグローバルメニューは横スクロールしなければならないので不便です。また、【ガレージドア】や【Self Planning System】も別に立ち上がり違和感を覚えました。ユーザーは違和感を感じるとページを閉じることが多いのでもったいないです。情報設計をし直せば本来の良さが光るサイトになると思います。


※本資料では、執筆者宮本が特に気になった4社のホームページを対象に診断を行っています。
※ホームページ調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からホームページを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/

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