特注・補修タイル業界 Webサイト診断

Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2020年4月


    目次

    株式会社クリエイティブLABO

    診断URL:http://www.tilelab.jp/

    ●診断内容

    この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
    きれいで見やすいWebサイトです。しかし、特に興味を惹かれた「タイルバックアップ100年宣言」の内容が少なく残念に感じました。 ”100年でも安心して暮らせるタイルのメンテナンスをバックアップします!” という見出しを強みとしてアピールするなら、それに見合うアフターサポートの具体的な情報を掲載した方が良いと思います。グローバルメニューも8つと多めなので、アピールしたいコンテンツを精査し重みづけを意識してみることをお勧めします。
    また、NEWSが休暇のお知らせばかりなことやGoogleマップがエラーになってしまっていることなども気になります。「タイル補修ラボからのお知らせ」というバナーも404エラーです。2015年は更新も熱心でWebに力を入れようとしていたようですが、そのときにうまくWebを活用できず結果として放置されてしまったのかもしれません。


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    Webサイト診断

    有限会社加藤化学工業所

    診断URL:https://www.reborntile.com/

    ●診断内容

    この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
    シンプルですが温かみのあるサイトで好感が持てました。釉薬メーカーという特性を生かした独自のビジネスモデルを持っているだけでなく、”人とデータの両面から管理” しているという調色に関する圧倒的な優位性がWebサイトからよく伝わります。「製品情報」のないビジネスをアピールするのは難しいですが、事例や情報の更新もまめに出来ていますし、自社ビジネスとWebがうまく連携できているのだと思います。【リボーンタイルが選ばれる理由】で自社の強みをアピールするだけでなく、「困った!タイル補修で合うタイルがない!」というユーザー目線に立ったコンテンツを用意している点も素晴らしいと感じました。
    とてもよくできたWebサイトですが、気になったことを強いて挙げるとすると、お問い合わせフォームはもう少し工夫できるように思います。「サンプル(見本焼き)のご依頼」「(セミ)オーダーに関するお問い合わせ」など、具体的なゴールを意識してフォームを最適化することで、今よりも更にレベルの高いWebサイトになるのではないでしょうか。


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    Webサイト診断

    玉川窯業株式会社

    診断URL:https://www.cerasist.jp/

    ●診断内容

    この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
    サイトを開くとまず飛び込んでくるのが「外装仕上げタイルの割れ、はがれ 同じタイルが廃盤で手に入らない」というキャッチコピー。ユーザーの悩みごとに寄り添っており好感が持てます。
    その流れで【セラシストが選ばれる理由】を見たのですが、ほとんど説明がなく期待はずれな印象を受けました。「50年培ったタイル製造技術」や「独自のカラーデータベース」といった興味深い内容があるのですが、詳細まで触れておらず大変もったいない。貴社が選ばれる理由として相応しい内容(質とボリューム)が載っているかどうか、一度見直しされてみてはいかがでしょうか。
    最後に【納入実績】が準備中のままになっている点も大変残念に思いました。競合のサイトでは、写真付きの実績や現場名を紹介しているところもあります。ユーザーは1社のWebサイトだけで検討することはありません。競合他社のサイトも意識しWebサイトの運用に取り組みましょう。


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    Webサイト診断

    株式会社復元屋

    診断URL:http://www.fukugenya.jp/

    ●診断内容

    この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
    初見から赤レンガのレトロなイメージで老舗感がうかがえるWebサイトです。“復元屋” “未来への継承” というキャッチコピーが目に入り、なんの会社なんだろう?と好奇心を掻き立てられました。しかし、トップバナーの2、3枚目にあるように「老舗タイルメーカーであること」「入手困難なタイルを再現できること」をもう少し強調しても良いかもしません。
    コンテンツも充実していてレベルの高いWebサイトですが、気になった点が2つほどあります。
    一つ目はグローバルメニューが9つと多いことです。「Web見積もりフォーム」タブが上部にあるのでメニューには不要だと思いますし、【高い技術力】や【補修タイルスリーエス】など貴社の強みとなる部分をもう少し精査し、情報整理を行うともっとすっきりすると思います。二つ目はグローバルメニューにも置いてある【新着情報】が2017年1月で止まってしまっていることです。特に「復元実績」は重要なコンテンツですので、更新を心掛けるようにしましょう。


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    Webサイト診断

    タイルラボ株式会社

    診断URL:https://repairingtile.jp/

    ●診断内容

    この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
    すっきり簡潔にまとまったWebサイトです。ただ貴社の特長であるデジタル技術を活かした次世代のリペアタイルであるということが一目では分かりませんでした。
    新しい製品や技術の場合、従来品との違いが分かりやすく説明されている方がユーザーにとって親切です。貴社の特徴である「短納期、高品質、低価格」の3点が、従来品とどのような違いがあるのか?具体的なデータで示されているとより信頼性も上がるのではないでしょうか。せっかく競合サイトにはない料金表が掲載されているので、この観点で見せ方を工夫すればよりインパクトを与える事が出来ると思います。
    また制作実績のページが準備中のままになっている点も気になりました。コロナウィルスの影響により人と接触を伴わないWebサイトは今後企業にとってより重要なツールとなることが予想されます。今からしっかりサイト運用について見直しされることをおすすめします。


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    Webサイト診断

    ※本資料では、執筆者宮本が特に気になった5社のWebサイトを対象に診断を行っています。
    ※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

    執筆者紹介
    宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
    「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
    対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
    《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/

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