竹建材業界 Webサイト診断

Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2018年11月


目次

株式会社アクティベイト

診断URL:http://www.activate-jp.com/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
個人的に好みのホームページです。きれいなレイアウトです。ただ【竹建材・製品】のページについては情報がほとんどなく、カタログ請求しなければ詳細がわからないのが不親切だと思います。また「ショールーム」のページも、定休日や営業時間、駐車場など必須の情報はあるものの肝心のGoogleマップが正しく読み込まれていません。確かに竹と竹建材の良さは伝わるホームページです。しかし、アクティベイトが選ばれる理由についてはあまり伝わってきませんでした。例えば「乾留法」のメリットや他の製法との違いを、試験データなどで丁寧に伝える必要があります。よく読めば書いてあるのですが、気が付かない人もいると思います。それから問い合わせフォームにもう一工夫すると良いでしょう。サンプル請求やカタログ請求、見積もり依頼など具体的に相談しやすいフォームにすることをお勧めします。


株式会社竹田木材工業所  

診断URL:http://www.takemoku.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“国内唯一の竹突き板製造企業”うらやましい限りの差別化です。その特徴を最大限に活かしたWebサイトにすることがこのホームページの課題です。まだまだそのうらやましい特徴を表現しきれていないように思います。典型的なのがトップページのメインビジュアル。もっともアピール力のあるスペースで最初に出てくるキャッチコピーが”成長が早く安定して入手可能な竹資源”なのです。本来最初に出すべきは”国内唯一の竹突き板製造企業”というメッセージです。そしてメインビジュアルの次に来るコンテンツが「竹製集成材とは?」これが次に見て欲しいコンテンツだとは思えません。パッと目はきれいにレイアウトされていますが、ホームページコンセプトが感じられません。本当にうらやましい限りの特長なので、最大限に活かすWebサイトにして欲しいと思います。


バンブーマテリアル株式会社

診断URL:http://bamboo-f.com/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“竹は理想的な「健康建材」を産み出す”というホームページタイトルとビジュアルイメージがマッチしていないと感じました。現状は「竹を使って建材(規格品)をつくりました。」という印象を与えるように思うので、「竹を使うからこそできる健康建材」というメッセージを打ち出すことが重要ではないでしょうか。そのために必要なコンテンツは何か?どう見せればよいか?を軸にWebサイトを作ることをお勧めします。決して悪くはありませんが、伝わってくるものが少ないのです。明確なホームページコンセプトを共有し、その上でホームページ制作および運営を行なわなければ、個々のWebページが相乗効果を発揮することはありません。製品開発コンセプトとWebサイトコンセプトを一気通貫でつなげることをお勧めします。


株式会社ユー・イー・エス 

診断URL:http://www.uedashikimono.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
天然床材の良さが伝わる良いWebサイトです。天然床材の良さはいろいろあるけど、本物志向と心地良さを前面に打ち出していることでわかりやすくなっています。好感が持てるホームページなだけに気になることはモバイル対応ができていないこと。オンラインショップは7月18日にリニューアルしモバイル対応できていますが、本体のほうがまだなのでユーザビリティーを損ねています。また、通販ホームページや代理店専用ページを運営しているなら常時SSLは必須。ユーザー/ホームページ間の通信を暗号化することは、ユーザーを大切にするという企業メッセージにもなります。裏を返すと常時SSLに対応しないことでユーザーのことを考えていないと思われても仕方ありません。地味ですがユーザー志向が端的に表れるのがSSL対応。効果を上げるためのものでないため後回しにされがちですが、大切なことなので早急に対応することをお勧めします。


株式会社タケックス・ラボ

診断URL:http://www.takex-labo.com/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
”竹の研究を通して、地球環境保全と世界の人々の健康に貢献する価値創造企業を目指す。”という企業理念がストレートに伝わってきました。そのノウハウを活用した製品開発だけでなくOEM製品の受託開発、そしてR&Dコンサルティングを行なっており、竹建材はその中の一部。ホームページ全体の中で竹建材の扱いが小さく情報量が少なすぎるのが気がかりですが、しっかり製品として規格化できていることが分かり安心感があるのが強みです。ただ、ホームページ内にオンラインショップがありSSLに対応しているものの、http://からもアクセスできる不完全な状態です。早急に対応することをお勧めします。地味ではありますがそうした取り組みは手を抜くことができません。


PDF版ダウンロードはこちら
Webサイト診断

※本資料では、執筆者宮本が特に気になった5社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるホームページ、失敗するホームページには共通点があるものです。
対象企業すべてのホームページを比較したうえで、各ホームページ問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/

目次