オーダーメイドが強みなのに“標準品サイト”? 製造業ホームページのよくある失敗

オーダーメイド対応が得意な会社なのに、ホームページでは標準品の紹介だけで終わっていませんか?その“ズレ”が問い合わせの減少を招いているかもしれません。多くの製造業ホームページでは「どんな製品を作っているか」は伝えられていても、「どんな要望に応えられるか」までは伝えきれていないのです。

よくある製造業ホームページの失敗例

  • カタログをそのままWEB化して終わり
    印刷カタログの内容をそのまま掲載し、「製品を紹介するだけのサイト」になっているケース。訪問者は“どんな課題を解決できる会社なのか”が分からず、単なるスペックを紹介するだけのサイトになっている。
  • 「製品一覧」に規格寸法だけがズラリ
    サイズや仕様の数字が並ぶだけで、「なぜこの製品が選ばれているのか」「どう使われているのか」が伝わらない。結果、訪問者は“自分の用途に合うかどうか”を判断できない。
  • 「カスタム対応」「特注」「設計変更」などのページが存在しない
    「うちはオーダーメイド対応しています」と一言だけ書かれていても、訪問者は「どの程度の柔軟さなのか」「どんな実績があるのか」が分からない。そのため、より具体的な情報を発信している競合サイトに流れてしまうことがある。
  • 実際の受注事例・対応範囲を掲載していない
    どんな業界・どんな用途で採用されたのかが分からないため、「自分たちでも対応してもらえるのか」という不安を払拭できない。結果、比較検討の段階で候補から外されてしまうケースも少なくない。

強みを伝えきれないことの問題点とは?

オーダーメイド対応が強みであるにもかかわらず、ホームページが標準品中心の内容になっていると、企業の本来の価値が正しく伝わらず、見込み客とのミスマッチを生み出してしまいます。見た目は整っていても、内容が“量産メーカーのカタログサイト”のようだと、「自分たちのような特注相談には対応してもらえないかもしれない」と誤解されるのです。

結果として、以下のような問題が起こります。

  • 標準品だけだと「量産メーカー」と誤解される
    本当は一品対応・設計変更にも柔軟な会社なのに、サイト上の印象で「カタログ販売が中心のメーカー」と見られてしまう。
  • “技術力”や“柔軟対応力”といった強みが伝わらない
    数字や仕様だけでは、どんな課題にどう対応できるのかが伝わらない。結果、提案力や対応力といった“人の技術”が埋もれてしまう。
  • 競合のOEM・特注メーカーに差をつけられる
    他社が事例紹介やカスタム対応ページで「柔軟に対応できる姿勢」を打ち出している場合、比較検討で不利になる。
  • 問い合わせが「既製品の価格問い合わせ」ばかりになる
    訪問者が「標準品メーカー」と認識するため、価格競争につながる問い合わせが増え、利益率の高い特注案件につながりにくくなる。

改善のポイントとは?

「製品を見せる」から「解決策を見せる」ホームページへ

ホームページを単なる「製品カタログ」ではなく、「どんな課題にどう対応してきたか」を伝える“課題解決型サイト”に変えていくことが重要です。オーダーメイドが強みの企業ほど、製品そのものよりも“対応力”や“技術提案力”を見せることで、見込み客に「この会社なら相談できそうだ」と感じてもらえます。

改善のポイントは次の通りです。

  • 課題ベースで製品紹介を書く
    単に製品スペックを並べるのではなく、 「〇〇の条件で困っていたお客様に、こう解決した」といった課題解決の流れをストーリーで紹介しましょう。“製品を売る”のではなく、“解決策を提示する”という視点が重要です。
  • 特注・カスタム対応ページを設ける
    オーダーメイド対応の範囲や、過去に対応した事例を整理して掲載することで、訪問者が「どの程度の相談まで可能なのか」をイメージできます。「設計変更」「一部改良」「完全オーダー」など対応レベルを明示するのも効果的です。
  • 設計者インタビューや技術コラムを掲載
    開発の裏側や、技術者がどんな工夫をしているかを紹介することで、“対応力”や“開発ストーリー”が伝わりやすくなります。これにより、企業としての信頼感や「相談しやすさ」も高まります。
  • 写真・図面・納入事例を使って柔軟性を証明する
    実際の納入写真や図面など、ビジュアルで“対応の幅”を見せることも効果的です。具体的な成果物を見せることで、「自社の課題にも応えてくれそう」と感じてもらえるようになります。

まとめ

オーダーメイドが強みなのに、それを伝えきれていないホームページは、知らないうちに大きなチャンスを逃しています。どれだけ高い技術力や柔軟な対応力を持っていても、それがサイト上で表現されていなければ、見込み客には伝わりません。これからの製造業ホームページに求められるのは、「製品を並べる」ではなく、「課題を解決する姿勢を見せる」こと。製品スペックだけでなく、「どうやってお客様の課題を解決したか」を丁寧に発信することで、「この会社なら相談できそうだ」と思ってもらえるサイトへと変わります。

コスモブレインズでは、製造業に特化したWebマーケティングのノウハウを活かし、“強みが正しく伝わるホームページ”の企画・制作を行っています。オーダーメイド対応や特注製作の魅力をもっと分かりやすく発信したい方は、ぜひ一度ご相談ください。貴社の強みを活かしたホームページづくりで、問い合わせ増加と新規顧客獲得をサポートいたします。

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