アクセス解析、活用しきれていますか?
多くの企業が自社サイトのアクセス解析にGA4(Google アナリティクス4)を導入しています。
しかし実際のところ、「数字を見てもピンとこない」「営業活動にどうつなげればいいのか分からない」と感じている方は少なくありません。
アクセス解析で得られるのは、訪問数・流入経路・滞在時間といった“定量的な数値”が中心です。
確かにサイト全体の傾向を把握するには役立ちますが、そこから「どんな企業が見ているのか」「どの見込み客が興味を持っているのか」までは分かりません。つまり、数字は見えても“相手の姿”が見えないのが現状です。
こうした課題を解決する新しいアプローチとして、いま注目されているのが「企業ログ解析」です。
企業ログ解析を活用すれば、これまで“数字の裏に隠れていた見込み客”を可視化し、営業活動に直結するデータとして活用できるようになります。
企業ログ解析とは? ― アクセス解析の“解像度”を上げる技術
「企業ログ解析」とは、アクセス元のIPアドレス情報をもとに、「どの企業が自社サイトを訪問したのか」を特定できる仕組みです。
従来のアクセス解析では「何人が見たか」は分かっても、「誰が見たか」までは分かりませんでした。
企業ログ解析を導入することで、これまで見えなかった“訪問者の正体”を明らかにできるようになります。
たとえば、どの企業がサイトにアクセスしているのか(例:〇〇製作所、△△工業など)を特定し、さらにその企業がどのページを閲覧したのか、どれくらいの時間滞在したのか、どのくらいの頻度で訪問しているのかといった詳細な行動データを把握できます。
また、カタログのダウンロードや問い合わせページの閲覧など、具体的なアクション履歴も確認できるため、関心度の高い企業を見極めることが可能です。
これまで「数字の羅列」に過ぎなかったアクセスデータに“企業名”という実体が加わることで、分析の解像度が一気に上がります。つまり、単なるアクセスデータが、営業活動に直接活かせる貴重な情報資産へと変わるのです。
活用シーン例:営業・マーケティングがこう変わる
実際にどのような場面で企業ログ解析が活躍するのかを、いくつかの具体例で見てみましょう。
活用シーン例① 展示会後のフォロー効率化
展示会で名刺交換した企業が、その後に自社サイトへ再訪しているかを把握できるようになります。「展示会で接点を持った企業が、どの製品ページを見ているか」「どれくらいの頻度で訪問しているか」が分かれば、フォローの優先順位を的確に判断できます。
勘に頼らず、“今まさに関心を持っている企業”にピンポイントでアプローチできるのです。
活用シーン例② 新製品PRの反応チェックに有効
メール配信やプレスリリースの後に、どの企業がサイトを訪問したかを可視化できます。
開封率やクリック率といった従来の指標に加え、実際に自社サイトへアクセスした企業を把握することで、より精度の高い効果測定が可能になります。
活用シーン例③ 広告やSEO施策の効果検証に有効
リスティング広告や自然検索経由で訪問した企業を分析すれば、どんな業種・企業規模が反応しているのかが見えてきます。
このデータを活用することで、広告のターゲティング精度を高めたり、次のコンテンツ企画の方向性を明確にしたりすることができます。
活用シーン例④ エリア別の営業戦略立案にも応用可能
どの地域からアクセスが多いのかを把握すれば、訪問営業や販路拡大の優先度をデータに基づいて判断できます。「どこに、どの業種の企業が関心を持っているのか」が分かることで、営業効率を大幅に向上させることができます。
このように、企業ログ解析は単なるアクセス分析にとどまらず、営業・マーケティング両面の意思決定を支える“実践的なデータツール”として活用できるのです。
コスモブレインズでは、GA4と企業ログ解析サービスを組み合わせた製造業向けアクセス解析導入支援を行っています。
「自社サイトにどんな企業が訪問しているのかを知りたい」
「アクセスデータを営業活動に活かしたい」
そんな課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。