製造業でもWebを活用した集客が当たり前になり、Google広告、ポータルサイト、展示会との連携など、さまざまなチャネルに取り組む企業が増えています。
その一方で、
「費用をかけているのに、まったく成果に繋がらない」
「どの施策が効果的か分からない」
という声も少なくありません。この原因の多くは、施策そのものの良し悪しではなく、「会社の規模や体制に見合っていない手法を選んでしまっていること」にあります。
見直したい施策例:製造業向けポータルサイトへの過剰投資
よくあるのが、業界特化型の製造業ポータルサイトに高額な年間契約をしてしまうケースです。
たとえば、以下のような提案を受けることがあります。
- 月10万円ほどの掲載費
- 毎月○○件のカタログダウンロードが見込めます
- 「製造業に特化しているので費用対効果が高い」といった営業トーク
確かに、アクセス数や資料ダウンロード数など“数値”としての成果は見えやすい施策です。しかしその裏側では、次のような見落としが起きています。
カタログダウンロードされたが、商談に繋がらない
多くのポータルサイト経由のリードは、以下のような特徴があります。
- 情報収集目的の技術者や設計者が多く、決裁権を持っていない
- 導入の緊急性が低く、すぐに動く見込みが薄い
- 複数社を同時に比較検討しており、差別化が難しい
その結果、多くのリードが「検討段階リスト」として営業フォローされずに終わり、実質的にムダになってしまうケースが非常に多いのです。
「検討段階リスト」は、むしろリソースを圧迫する
中小規模の企業では、以下のような課題を抱えがちです。
- 営業が1〜2名と少なく、フォローが手薄
- CRMなどの顧客管理ツールが未導入で追跡が困難
- 関心に応じた情報提供(ナーチャリング)ができない
このような状況では、数百件の検討段階リストが「宝の持ち腐れ」になりやすく、むしろ現場の混乱や疲弊の原因になることもあります。
自社に合った施策とは?小さく始めて着実に育てる
リソースに限りのある企業こそ、「無理なく続けられて、着実に成果が積み上がる」施策を選ぶべきです。たとえば以下のようなアプローチが効果的です。

製造業に必要なのは「等身大のマーケティング」
中小製造業にとって、成果を出す近道は次の3ステップです。無理して手を広げるより、続けられる仕組みを持つこと(=等身大のマーケティング)が最大の成果につながります。
- 今ある体制で無理なく回せる施策を選ぶ
例:月6万円程度のGoogle広告+シンプルなLP - 小さな成果を“見える化”する
例:月2件の資料請求→1件成約で数十万円の利益 - うまくいった施策に集中投資する
→「やれること」に集中するから、継続できる
Web集客においては、背伸びをした施策よりも、地に足のついた施策の方がはるかに効果的です。
「やれること」「続けられること」「社内で回せること」にフォーカスすることで、少しずつでも確実に成果が積み上がっていきます。無理なく回せる集客こそが、成果を継続させる唯一の近道です。
コスモブレインズでは、貴社の規模に最適なWEBマーケティングをご提案します。企業の成長段階や体制に応じた、無理のない・効果的なWEBマーケティング戦略をご希望の企業さま、お気軽にご相談ください。