振動試験機業界

Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2019年7月


IMV株式会社

診断URL:http://www.imv.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。振動計測の老舗らしいWebサイトです。
幅広い製品ラインナップ、そしてユーザー・代理店・投資家・採用と幅広いニーズに応えるコンテンツを用意しています。そのことがビジネス上の強みであると同時に、Webサイト運営を難しくする原因にもなっています。ユーザー視点になると不要な情報がどうしても多くなってしまうからです。
問題点が端的に表れているのがグローバルメニューです。【HOME】【製品情報】【テストラボ】【PR・カタログ】【企業情報】【投資家情報】【技術サポート】【お問い合わせ】【サイト内検索】の9つとメニューが多すぎて、情報の整理整頓がうまくできていないように感じました。人が一度に認識できる数は7つまでと言われています。グローバルメニューも7つ以下にするのが基本。それより多いと視認性が悪くなります。
ターゲットユーザーごとに徹底してコンテンツ整理をする必要があるように感じました。【テストラボ(http://www.imvlab.com/)】のように特設サイトを作り、ユーザーごとに必要な情報をまとめるのも一つの方法です。例えばオフィシャルサイト(採用やIR、会社情報中心)、製品サイト(製品情報+技術情報)、テストラボ(http://www.imvlab.com/)にコンテンツを分類し直し、スッキリさせてもいいかもしれません。


エミック株式会社

診断URL:https://www.emic-net.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。製品情報だけでなくバランス良く情報を発信できているWebサイトです。
サイトタイトルの ”振動試験、環境試験のソリューションパートナー” に負けない内容だと思います。ソリューションという表現は曖昧になりやすく使いこなすのが難しい言葉ですが、専門性の高い製品を紹介するだけでなく【受託試験サービス】【テクニカルTIPS】【サポート】とメニューで表現できています。特に感心したのは【サポート】。「保守サービス情報」「生産終了製品情報」「安全保障輸出管理」と必要な情報がそろっています。さらに旧型振動試験装置のリニューアルプログラムである「モダニゼーション(https://www.emic-net.co.jp/support/modernization)」は秀逸なサポートメニューだと思いました。既存ユーザーのことを考えたサポートプログラムが充実していることが伺え、新規ユーザーの購入後の不安払しょくにも役立つ情報です。


アイデックス株式会社

診断URL:http://www.hello-idex.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。新規のお問い合わせ獲得を目的にしていることがよくわかるWebサイトです。
ターゲットユーザーの設定が具体的なのでメッセージも刺さりやすくなっています。その典型が「活用事例動画」。ユーザーニーズを理解しているからできることです。しかし、良いコンテンツなのに導線が良くありません。製品情報で興味を持った人が活用事例動画でより理解を深め、納入実績や会社情報を見て、安心してアクションできるよう導線を良くする必要があります。アクションを促すゴール設定もカタログ請求、無料デモ、製品貸出と考えられていますが、ユーザーの行動を促す複数のゴールを考えているのに肝心かなめのフォームが1つしかなく、無料デモや製品貸出を希望する人に対する配慮が欠けています。無料デモ専用フォーム、製品貸出専用フォームなどを新設するとさらに使い勝手の良いWebサイトになるでしょう。


有限会社旭製作所

診断URL:http://www.e-asahi.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。少しサイトの作りが古いかなと思います。
トップページが実質機能していません。トップページにアクセスするとすぐにhttp://www.e-asahi.co.jp/pg34.html に移動を求められます。それ自体問題はありませんが、それならば最初からそのページをTOPした方が良いでしょう。ビジネス検討をするユーザーが同業者のサイトと比較していることを忘れてはなりません。
【Products】の中にある「機種選定」のページが他ページのデザインと違うことも気になります。また、製品情報自体も少ないです。カタログをダウンロードすれば詳細情報は見られるのですが、Web上での情報が少なくカタログダウンロードを促すには情報不足に感じました。更新もあまりされていないようなので、うまくサイト活用できていないのではないでしょうか?Webサイトでビジネスチャンスをつかむには自社の強みをユーザーに伝えること、そしてWebサイトを最新の状態に保つことが必要。
最後に、無料ツールのGoogleアナリティクスを導入することをお勧めします。まずはサイトの現状把握から始めてはいかがでしょうか。


株式会社エス・テック

診断URL:http://www.s-techinc.co.jp/

●診断内容

この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。何をしている会社かわかり印象の良いサイトです。
衝撃試験機、振動試験機、人体模型などのメーカーであることがパッとわかるので使いやすいのがこのサイトの一番良いところ。しかし、製品情報と会社情報中心で、会社案内とカタログの焼き直しの域を出ていないのがもったいないところです。製品スペックと会社情報以外を厚くすることを強くお勧めします。
振動試験機は簡単に購入できるものではなく、慎重な検討が購買チームで行なわれるものの典型。その時に必要な情報がスペックと会社情報以外にもあるはずです。また、振動試験機は長期間使用される重要な設備です。既存ユーザーのためのコンテンツも充実させる必要があるのではないでしょうか。評判を知っている見込み客や紹介案件は市場のごく一部。自社を知らない見込み客にアピールするにはサポート情報、技術情報、受託サービスやカスタム対応など製品情報以外のコンテンツを充実させる必要がありそうです。
また、無料で使えるGoogleアナリティクスも未導入のようなので導入をお勧めします。サイト訪問者の行動を分析し、改善点を数値で把握することはWebサイト運営に不可欠です。


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Webサイト診断

※本資料では、執筆者宮本が特に気になった5社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/