担当者が辞めたら全部止まる──属人化という内製化の最大リスク

ホームページの更新やGoogle広告の運用など、WEBマーケティングを内製化する企業が増えています。スピード感を持って改善できる、コストが抑えられるなど、内製化のメリットは多く魅力的に映ります。

しかし、実際に運用を始めてみると、思わぬ壁に直面する企業も少なくありません。それが「属人化による業務停止」というリスクです。

「WEB担当者が突然辞めた途端、サイト更新も広告配信も完全にストップしてしまった」
「何がどこでどう動いているのか、社内にわかる人が一人もいない」

そんな声が、私たちにも多く届きます。本記事では、内製化に潜む最大の落とし穴“属人化”のリスクと、企業が取るべき対策について解説します。

なぜWEB業務は属人化しやすいのか?

WEBまわりの業務は、専門知識とITリテラシーを要するため、初期段階ではどうしても「詳しい人に丸投げ」されがちです。さらに、以下のような理由で業務が一人に集中し、属人化が加速します。

  • 担当者が少人数、もしくは1人のみで運用している
  • ノウハウや判断基準が暗黙知化しており、文書化されていない
  • 管理しているアカウント情報が本人のみに共有されている
  • 成果が見えづらいため、経営層が内容を把握していない

このような環境では、担当者が退職・休職した瞬間に業務が完全に停止し、事業の足を引っ張る事態になりかねません。

担当者が辞めたときに起こる現実的な問題

属人化が進んだ状態で担当者がいなくなると、次のようなトラブルが発生します。

  • ホームページの更新ができず、情報が古くなる
  • 広告配信が止まり、リードが激減する
  • Googleアナリティクス等のツールに誰もアクセスできない
  • パスワード・契約・設定内容が不明で復旧できない
  • 「とりあえず放置」が続き、競合に後れを取る

こうした問題が積み重なると、集客・売上への影響はもちろん、信頼の失墜や組織内の混乱を招きかねません。

属人化を回避するための具体的な対策

  • 業務の「見える化」を徹底する
  • チームで支える体制を作る
  • 継続性を重視した運用設計

事例紹介:属人化で困った企業と回避できた企業

【属人化で失敗した例】ある製造業の企業では、WEBに詳しい若手社員が中心となってホームページ運用を内製化していました。順調に見えましたが、その社員が退職した瞬間、誰も更新できず、問い合わせ数が3割減少。外注を急遽依頼するも、復旧には2か月を要しました。

【対策を講じて成功した例】別の建材メーカーでは、内製化を進めつつも、初期からマニュアル整備と外部パートナーとの連携を構築。担当者が異動になった際も、スムーズに引き継ぎができ、広告運用・WEB更新のスピードを落とすことなく運用を継続できました。

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