リスティング広告の自社運用、本当にうまくいってますか?

リスティング広告は費用対効果が高く、いまやWeb広告には欠かせない存在となっています。少額の予算から始められるため、広告にあまり予算を割くことのできない企業にとってはうってつけのツールと言えます。

そのため、自社で広告を運用されている企業様も少なくないでしょう。しかし、その運用、きちんと成果を確認できていますか?何となく運用した気になっていませんか?

自社運用のメリットとデメリットを改めて下記にまとめてみました。

自社運用のメリットも当然あるわけですが、今回は特に「リスティング広告がきちんと運用できているのか?」という点にポイントを絞って、お話させていただきます。

「クリック数がたくさん取れた!」と安心していませんか?

自社で運用していて陥りがちなのが、「クリック数が多い=広告運用がうまくいっている」という誤った認識です。しかし、本当に大事なのは、“誰にクリックされているか”です。広告は、狙ったターゲットユーザーに確実に届いてこそ成功といえます。無関係なユーザーに広告が表示・クリックされていては、広告費が無駄になり、本来の見込み客を取り逃がす可能性もあります。

チェックポイント①関係のないキーワードで広告が表示されてしまっている

事業や取扱製品とまったく関係のないキーワードで広告が表示されてしまい、狙ったユーザーにはきちんと届いていないというケースが多々あります。考えられる原因としては、そもそもの登録キーワードのミスだったり、関係のないキーワードの除外設定をしていなかったり、Google 広告やYahoo!広告の自動ターゲティングにより無関係な関連語句を拾ってしまっている可能性があります。対策としては、「検索語句」レポートを確認し、無関係な語句を見つけたら除外キーワードとして設定したり、キーワードのマッチタイプを変更することが必要となってきます。

チェックポイント②どのデバイスにも関係なく広告が表示されてしまっている

一般的に製造業では、BtoBの意思決定者がPC(デスクトップ)で調査する傾向が強いと言われています。なぜなら、技術資料やCAD図面などがモバイルで閲覧しにくかったり、問い合わせフォームや資料請求もモバイルだと入力しづらい可能性があるからです。したがって、PC(デスクトップ)のほうがお問い合わせなどのコンバージョンに繋がりやすいとも言われています。しかし、最近の傾向ではきちんと設定を行わないと、モバイルにばかり広告が表示されてしまい、PC(デスクトップ)にはほとんど広告が表示されないというケースがよくあります。対策としては、状況に応じてデバイスの入札比率を調整するといった設定が必要です。

チェックポイント③広告文やLPがユーザーのニーズに合っていない

「クリックは取れているのに、問い合わせは全然こない」といった声をよく聞きます。それは広告文やLPの内容が、ユーザーの“真のニーズ”に合っていない可能性があるからです。ユーザーは、課題を解決してくれる情報を探しています。広告文がぼんやりして曖昧だったり、LPに欲しい情報がない場合「自分のための情報はない」と判断し、すぐに離脱してしまいます。この場合も大きな機会損失になってしまいます。対策としては、対象者を明確にするキーワードを広告文に盛り込んだり、業界特化型のLPを作成するなどの工夫が必要となります。

チェックポイント④アクセス解析を導入していない

広告運用で「クリックがたくさん取れている」ことに満足してしまい、アクセス解析(Googleアナリティクスなど)を導入していないというケースも意外と多いです。しかし、それでは単に広告費を浪費して、本当に広告が機能しているのか判断できません。最低限、成果(コンバージョン)設定を行い、クリック後に資料請求や問い合わせ、購入などの実績があるのかチェックしましょう。また、クリック後のユーザー行動を把握しておくことも重要です。

Google広告やYahoo!広告などの広告媒体(プラットフォーム)は、頻繁にアップデートされています。しかも、その変化の多くはUIだけでなく、配信アルゴリズムや機能仕様、効果測定の仕組みにまで影響します。広告媒体の進化はスピードが速く、半年も見直さなければ“時代遅れの運用”になってしまうことも。とくに自社運用では、この変化に気づかない、あるいは対応できないまま広告効率が下がっていくという可能性も考えられます。

自社運用の限界を感じられている企業様は、ぜひ一度弊社にご相談ください。

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