おはようございます。
今日のテーマは、「Googleアナリティクスでnot providedの割合が増えた!?」です。
Googleアナリティクスでは、サイト訪問者が検索エンジン経由で訪れた場合、キーワード情報を取得することができます。しかし、最近Googleのオーガニック検索からのキーワードが取得できなくなっている、つまり「not provided」の割合が増えていると感じているWeb担当者の方も多いのではないでしょうか?
本日は、Googleアナリティクスで「not provided」の割合が増えている原因について解説致します。
「not provided」がわからない方はこちらの記事をご覧ください。
「not provided」の割合が増加している
下記の画像は、弊社のサイトで「not provided」の訪問のみを抽出してグラフ化したものです。期間は6月~9月です。
「not provided」の訪問は、8月から上昇し、9月に急上昇となっていることがわかります。検索エンジンからの訪問に占める「not provided」の割合は、8月で59.2%、9月は途中ですが、71.6%と大部分となっています。
製造業Webサイトでは、Google検索からの訪問が多いと思いますので、おそらく弊社のWebサイトと近い数字になっているのではないでしょうか。
Google検索のSSL化を拡大
その原因は何かというと、2013年8月以降Googleが検索のSSL化(暗号化)を拡大しているからと言われています。
SSLとは、Secure Sockets Layerの略で、Webサイトなどで入力する個人情報などを暗号化し、安全に送受信する技術のことを言います。
近年Googleは検索ユーザーのプライバシー保護の観点から、Google検索のSSL化(暗号化)を拡大しています。
SSL化(暗号化)されているページは通販サイトの注文ページやコーポレートサイトのお問い合わせページなど個人情報を取得するページでよく見かけられ、その特徴はURLが「http://」(通常のページ)から「https://」に変更されています。そしてブラウザのアドレスバーには「鍵マーク」が表示されています。
製造業や建築業のWebサイトでも個人情報を取得するページでのSSL化は、当たり前になってきていますのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
下記のようにGoogleで検索した際もURLがSSL化されるようになったため、キーワード情報の取得が出来なくなりました。
今現在すべてのキーワード情報が取得できない訳ではないようですが、近い将来Google検索からのキーワードが取得できなくなる日も近いかもしれません。
今後のキーワード情報の取得
Google検索でのキーワード情報は取得できなくなってきていますが、Yahoo!やBingなどのキーワード情報はまだ取得が出来ます。キーワード分析を行なう際は、そちらの情報を頼りにすると良いかもしれません。
また、引き続きGoogle検索からのキーワード情報を取得したい場合は、GoogleウェブマスターツールかGoogleアドワーズ(Googleのリスティング広告)を活用するという方法があります。
Googleウェブマスターツールは、GoogleがWeb担当者向けに用意している無料のツールで、Googleでのインデックス情報やサイトの問題点、リンク、キーワード情報などを見ることが出来るので、この機会に導入をしても良いのではないでしょうか。
参考記事:(not provided)対策!Googleウェブマスターツールで検索キーワードを確認する方法
Googleアドワーズは、引き続きキーワード情報の取得ができます。そもそもキーワード情報を取得するためにGoogleアドワーズをする訳ではありませんが、今後は個別のキーワードでのSEOが困難になるため、選択肢の1つにはなりそうです。
まとめ
SEOやアクセス解析を行なう上でも、キーワード情報が取得できなくなるのは大きな痛手ですが、こればっかりは仕方がありません。
SEOは個別のキーワードにとらわれずにWebサイト全体で検索流入を増やせるように考えていかなければいけないですし、アクセス解析では取得できるデータの範囲内でWebサイトの課題を見つけ、どのように改善していくかを考えなければいけませんね。
本日もお読みいただきありがとうございます。
では、今週も頑張りましょう。
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