おはようございます。
本日のテーマは、「製造業や建築業でよくあるリスティング広告の失敗例① クリック数が増えない」です。
製造業や建築業においても、年々リスティング広告を実施している企業は増えていますが、最低限のルールや仕組みを知らないがために、少なからず失敗するケースもあるようです。
ということで、本日は我々の業界でよくお聞きするリスティング広告の失敗例をご紹介致します。現在、社内でリスティング広告を実施しているがうまくいっていない方などご参考になれば幸いです。
失敗するパターンは大きく3つに分かれます。
- リスティング広告の失敗例①「クリック数が増えない」
- リスティング広告の失敗例②「すぐに予算を消化してしまう」
- リスティング広告の失敗例③「効果があるのかよくわからない」
今回は、失敗例①の「クリック数が増えない」を解説致します。
リスティング広告の失敗例①「クリック数が増えない」
リスティング広告を実施したものの、ほとんどクリックされずにWebサイトへの集客ができない理由は、下記の3つが主な原因ではないでしょうか。
- キーワードが専門的すぎる
- キーワード数が少ない
- クリック率が低い
キーワードが専門的すぎる
このケースは、特に製造業(生産財)の企業様に多くあるようです。取扱い製品の専門性が高いため、登録するキーワードが専門的(技術的)過ぎて、そもそも検索回数自体が少ない、もしくは、されていないというケースです。
以下のようなキーワードが一例です。
キーワード | 月間検索回数(Google) |
---|---|
攪拌脱泡機 | 58回 |
ファインカーボン | 46回 |
サマコバ磁石 | 590回 |
高分子湿度センサ | 22回 |
産業用ポンプ | 16回 |
画像処理 外観検査 | 210回 |
デジタルオシロスコープ | 480回 |
月間検索回数は、Googleキーワードツールを使って調べた結果です。キーワードはかなり専門的で、月間検索回数も非常に少ないことがわかると思います。
月間検索回数が少ないキーワードがいけないという訳ではなく、月間検索回数の多いキーワードも含めて、キーワードをバランスよく選定することが大切ではないでしょうか。
キーワードの検索需要はユーザーニーズですから、ユーザーニーズからキーワードを選定していくことをお勧め致します。
キーワード数が少ない
続いては、登録しているキーワード数が少ないということです。私が聞いている限りでは、50キーワード以下の企業様がほとんどではないかと思います。キーワード数はもちろん広告予算にもよりますし、多ければ良いという訳ではありませんが、ある程度のボリュームは必要だと思います。
クリック数を分解して考えてみると、クリック数は広告表示回数にクリック率を掛けて求められますので、以下の式のようになります。
クリック率については、リスティング広告の平均値として1%と仮定すると、クリック数は広告表示回数がどれだけあるかによってある程度予想ができます。
ここでは、シンプルに広告表示回数≒月間検索回数として考えてみると、各キーワードの月間検索回数の合計が広告表示回数となりますので、それにクリック率1%を掛ければ、おおよそのクリック数が算出できます。
ただでさえ、製造業のキーワードは専門的で月間検索回数が少ない傾向であるのに、キーワード数も少ないとなると、広告表示回数も少なくなってしまいます。
キーワードの月間検索回数を考えながら、キーワードを選定していくと目標としているクリック数とのギャップが埋まるのではないでしょうか。
クリック率が低い
最後は、広告表示回数は出ているもののクリック率が低く、クリック数が増えないということです。先ほども書きましたが、リスティング広告では、広告の品質なども考えるとクリック率で1%はほしいところです。
クリック率が低い原因は、“キーワードと広告文の関連性が低い”か“掲載順位が低い”ケースが多いようです。
キーワードと広告文の関連性が低い
キーワードと広告文の関連性を高めるには、各キーワードを束ねている広告グループをきちんと細分化することが大切です。
クリック率が低いアカウントを見てみると、その多くは1つや2つの広告グループに様々なキーワードを詰め込んでしまっています。それでは、キーワードと広告文の関連性は高くはなりません。
広告グループをテーマ毎に細分化することにより、キーワードと広告文の内容がよりマッチして、ユーザーにクリックしてもらえるようになります。
掲載順位が低い
広告予算が少ないと、どうしても入札金額が低くなりがちです。競争が緩やかなキーワードであれば入札金額は低く設定しても上位に掲載できますが、人気のあるキーワードで競争が激しい場合は、広告の掲載順位が著しく低かったり、1ページ目に掲載されないことがよくあります。
その場合、最初から入札価格を低くするのではなく、適正な入札価格を見極めてから、キーワードの方針を考えていく方が賢明ではないでしょうか。
長くなりましたが、以上がリスティング広告の失敗例①ということで「クリック数が増えない」について解説させていただきました。次回は、リスティング広告の失敗例②「すぐに予算を消化してしまう」をお送り致します。
本日もお読みいただきありがとうございます。
では、本日もがんばりましょう。
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