2014年最初の記事は、「(not provided)対策!サーチコンソール(旧ウェブマスターツール)で検索キーワードを確認する方法」をお送りいたします。
昨年9月に「Googleアナリティクスで「not provided」の割合が増えた!?」という記事でも書きましたが、2013年8月頃からGoogleが検索のSSL化(暗号化)を拡大し、アクセス解析ツールでキーワード情報がほぼ取得できない状況となりました。Yahoo!検索でのキーワードはまだ取得できますが、製造業WebサイトではGoogle検索からの割合が多いためお困りの方も多いでしょう。
そのような流れの中で、現在Google検索のキーワードを唯一取得することが出来るのがサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)です。サーチコンソールはGoogleがWeb担当者向けに無料で提供している便利なツールです。
本日は、このサーチコンソールを使って検索キーワードを確認する方法を解説致します。
▼目次
- 上位の検索キーワードを確認する
- 検索キーワード(検索クエリ)の活用方法
- ページを起点に検索キーワードも確認できる
- データの注意点
- まとめ
上位の検索キーワードを確認する
サーチコンソールにログインし、サイトを選択します。
左メニューの[検索トラフィック]>[検索クエリ]から上位の検索キーワード(上位のクエリ)を見ることが出来ます。

検索キーワードと合わせて、表示回数、クリック数、CTR(クリック率)、平均掲載順位も見ることが出来ます。表示回数、CTR(クリック率)、平均掲載順位のデータはGoogleアナリティクスではわからない情報なので貴重ですね。
望んでいるキーワードがリストにあるか?
表示されているレポートはクリック数が多い順に並んでいます。まずサイトに流入してほしいキーワードが検索キーワードのリストにあるか確認しましょう。望んでいるキーワードがリストにない場合、そのキーワードでの検索需要がないか、サイト内にキーワードと関連性の高いコンテンツが不足していることが考えられます。
キーワードの検索需要はGoogleが提供しているキーワードプランナーで調べることができます。キーワードの検索需要があるのにもかかわらず、望んでいるキーワードがリストにない場合は、キーワードと関連性の高いコンテンツを地道に追加していきましょう。製造業では、製品詳細ページ以外にも技術情報やアプリケーション事例などのコンテンツが考えられますね。
検索キーワードの詳細データ
検索キーワードのリストをクリックすると詳細なデータを見ることが出来ます(クエリの詳細)。

表示回数とクリック数の推移や検索結果に表示されているページ、掲載順位毎のデータを見ることが出来ます。期間を変更すると過去90日間まで遡れます。掲載順位が上がると急激にCTR(クリック率)が上がるのは驚きですね。
検索キーワード(検索クエリ)の活用方法
[表示回数]のタイトルをクリックすると表示回数が多いキーワード順に並べ替えをすることが出来ます。そして表示回数上位のキーワードのCTR(クリック率)と平均掲載順位に注目します。
一般的には、平均掲載順位が高くなればCTR(クリック率)は高くなると考えられますので、ここではそのギャップに注目します。つまり平均掲載順位が高いのにCTR(クリック率)が低いキーワード、平均掲載順位が低いのにCTR(クリック率)が高いキーワードがないかチェックしてみましょう。
平均掲載順位が高いのにCTR(クリック率)が低いキーワードは、検索結果に表示されているタイトルやスニペット(検索結果画面でタイトル下に表示される説明文)を確認しましょう。ページのタイトルに検索キーワードを含ませたり、meta情報をしっかり記述するなどの対策が考えられます。
※参考ページ:製造業・建築業のSEO
平均掲載順位が低いのにCTR(クリック率)が高いキーワードは、ニーズが高いキーワードと考えられます。掲載順位を上げることが出来れば、さらにクリック数を増やすことが期待できます。キーワードからニーズを読み取り、コンテンツを追加していきましょう。
ページを起点に検索キーワードも確認できる
画面上部のタブを[上位のページ]に切り換えると、検索結果に表示されている上位のページを見ることが出来ます。こちらも同様にページと合わせて、表示回数、クリック数、CTR(クリック率)、平均掲載順位を見ることが出来ます。

各ページの横に三角が付いているページをクリックすると、キーワードが展開されます。表示されているレポートはクリック数が多い順に並んでいますので、まず流入が多いページをチェックし、そのページの流入キーワードを確認すると良いでしょう。
前述のようにページを表示回数の多い順に並び替えて、CTR(クリック率)と平均掲載順位に注目すると、改善するべきページや追加するコンテンツのヒントが得られるのではないでしょうか。
データの注意点
サーチコンソールのデータを見る上でいくつか注意点もあるので書いておきます。
対象期間
サーチコンソールのデータ対象期間は最大で過去90日間です。データを保存する際は最低でも3か月に1回はデータをダウンロードしておかないと過去90日以前のデータは取ることが出来ませんので注意してください。
直近のデータ
サーチコンソールではデータの反映にタイムラグがあるようで、直近2日間のデータは表示されません。
平均掲載順位
サーチコンソールに表示される平均掲載順位と実際の検索順位が違うことがあります。これらはユーザーの興味や関心に合わせて検索結果を個別にカスタマイズするパーソナライズ検索の影響によるものです。
まとめ
検索キーワードが取得できなくて困っている方は、サーチコンソールを使うのも1つの方法ではないでしょうか?サーチコンソールはこの他にも様々な機能があり、Webサイトを運営するにあたりとても役に立つツールです。まだ使っていない方はこの機会に是非導入してみて下さいね。次回の記事ではサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)の登録方法を解説いたします。
本日もお読みいただきありがとうございます。
では、今日も頑張りましょう。
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